カバー工法の欠点を解消!段差のない玄関引戸リフォーム
ドアリモ玄関引戸(C16/色:プラチナステン)
施工前
玄関引戸(木製)の動きが重たいことがお悩みでした。
戸車の交換も何度か試されたそうですが、この度、取り替えを決意されたそうです。
玄関引戸を取り替える際、当店では主に「カバー工法」でリフォームを行います。余分な解体費用を抑え、短工期で仕上げるためです。しかしこの工法では、今までなかった段差が生じるというデメリットがあります。
お施主様より「下枠(レール)の段差がないように仕上げてほしい」というご要望を受け、今回は土間はつり工事も含めてリフォームを行いました。
「下枠段差緩和材」でつまづきを抑制
リフォームでよく使われる「カバー工法」とは、いまある枠の上から新しい枠をかぶせ、壁などの解体をせずに仕上げる工法のこと。
従来の壁を壊して取り替える方法と比べ、余分な解体費用が発生せず、玄関引戸の場合、1日で工事が完了します。
その一方、ひとまわり開口が小さくなり、さらに、下枠に段差が発生するというデメリットがあります。
通常、下枠段差緩和材と呼ばれるゴム製の部材を設置することで、外に出る際つまづきにくいよう配慮していますが、今回のお施主様のように、完全にフラットにされたい場合には土間をはつる工事が必要です。
室内が汚れないよう養生をします
”はつり工事”の様子を詳しくご紹介します。
まずは、障子(引戸の戸の部分)を外します。
次に、土間に専用カッターを入れる際、タイルやコンクリートの粉塵が室内へと飛ばないよう、ビニールで養生をします。
新しい玄関枠を取り付けます。
段差が出ないよう、土間の高さに合わせて下枠レールを設置します。
隙間にモルタルを詰めて、乾燥させます。
1日乾かせたら完成です。
施工前
施工後
YKK AP「かんたんドアリモ 玄関引戸」を使って、カバー工法で取り替えました。そのままであれば、段差が発生していましたが、はつり工事も行うことで、つまづく心配もありません。
下枠に段差があることで生じる、もうひとつのデメリットとして、玄関内のごみをほうきで掃き出しにくくなることも挙げられます。
工期に2日かかりましたが、その分、カバー工法の欠点を解消したリフォームができました。
また枠ごと新しい玄関になり、そもそものお悩みであった動きの悪さもバッチリ解決!
外側のみバーハンドル仕様をお選びいただき、さらに開閉のしやすさに配慮しました。
今回は玄関引戸のお悩み解決!事例をご紹介しました。
ご用命いただき、ありがとうございました。